お通夜の服装について
故人が逝去された日の夜に弔問に訪れる方は、必ずしも自宅に来られる方ばかりとは限りません。故人が生前にずっと入院していたことを知っている方、見舞いに来られたことのある方の場合、報せを聞いて病院の方へ駆けつけることもあるかも知れません。また遠距離の親戚が夜遅くなって到着する事もあるでしょう。そういったいろいろなケースを考えると、仮通夜の晩には、家人は必ずしも正装の喪服を着ていなくてもよいでしょう。光らない素材で黒を基調とした服であれば構いません。 告別式前夜の本通夜は正装の喪服を着用する必要があります。この時には、自宅であれ、それ以外の場所であれ、祭壇が作られ、読経も行われます。焼香される弔問客の前で家族は居並んで礼を返すわけですから、喪服をきちんと用意しておきましょう。形見分け 遺品は忌明け後になるべく早く整理しましょう。故人が生前愛用していたものや大切にしていた物を、遺族や親しい人で思い出の印に分け合うことを「形見分け」と言います。普通、故人よりも目上の人に対して形見分けはしませんが、本人から「ぜひともいただきたい」との希望があれば差し上げるようにします。 形見分けは包装せずに贈ります。 また、形見のなかでも高価な宝石や貴金属は評価額の判断が非常に難しく、物によっては相続税の課税対象になりますので注意が必要です。