入園・入学

日本では、古くから芸事の稽古はじめは六歳の六月六日と決まっていました。これは、この年齢のこの日が、人間の記憶力が系統的に繁りはじめる時だとされてきたからです。ですから、六歳からはじまる義務教育の年齢は、諸外国の例に従って適当に決めたわけではありません。
 幼稚園は、1837年、ドイツのフレーベルがつくった「キンダー・ガーデン」が最初といわれています。日本で最初の幼稚園は、東京女子師範学校(現お茶ノ水女子大学)の付属幼稚園で、創立が明治九年です。 小学校の入学式は、子供の親離れという意味も含めて、重要なイベントです。両親に手を引かれて満開の桜の中、小さな体に大きすぎるランドセルを背負って入学式に行きます。親にとっては、感慨もひとしおでしょう。子どもは親元を離れ、同年の仲間と生活し、集団のルールを身につけなければなりません。恐らく、子供にとって初めて接する未知の世界に違いありません。学業優先の日本の教育ですが、人への優しさや物の大切さ、感謝する気持ちを、今だからこそ身につけて欲しいものです。